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2013

0129

前回の記事に拍手をいただき、ありがとうございました!
そらくじらAです。ゲームの感想です。

今回紹介する作品
作品名:mix.(工場長さん)
ジャンル:ADV
プレイ時間:2時間以上

要約:
バーテンダーを目指す女性が主人公の物語。
いわゆる乙女ゲーに見られるような単なる恋愛モノに陥っていないところが◎。
台詞も秀逸。

追記:
数ヶ月プレイを中断していた時期があるため
プレイ時間はそこまで正確ではないです。
複数のエンドがあるため、満足のいくまでプレイするとなると
相応の時間が必要となります。
全てのエンドは見ていません。
見たのはノーマルとバッドを含む5つ分のエンドです。

感想:
今まで遊んだ乙女ゲーの中で一番自分の感性に合っていた作品でした。

とある事情で乙女ゲーについて勉強をしようと思い、
去年からいくつかの作品に手をつけていました。

ところがですね、そのほとんどが自分に合わなくて、まあ、びっくりしたわけですよ。
というのも、ギャグのノリについていけなかったり、
さざ波のような話の盛り上がり方に満足いかなかったり、
そもそも恋愛対象に興味がわかなかったり…

これは単に合うか合わないかの問題で、面白いかどうかとはまた別次元の問題、
っていうのはわかっているんですよ。
実際に、プレイした中には
「ああ、これは確かに感想掲示板で面白いって書かれていた理由がわかる。でも、自分には合わねー」
という作品もあったわけで。。。

ただ、だからこそ逆に気疲れしてしまうっていうのはありますよね。
頭では面白いことがわかっていても、自分に合わないものをプレイするのは
苦行にしかならないわけで、
無理してプレイしてもエンディングの後には
自分の溜息で全てを締めくくることになってしまいます。

ああ、もっと感性を広げることができればな、と思いつつも、
乙女ゲーをプレイしながらどうしても気になってしまった点をあげるとすれば、
それは
「ゲームの進め方が画一化されやすい」
ということですね。

乙女ゲーというとADVが多いと思うのですが、
ADVというからには物語のどこかで選択を迫られるわけですね。
乙女ゲーの場合、その選択は、どの男性に話しかけるか(会うか)、
男性からの質問にどう答えるか、になりやすいわけですね。
そして特定の男性に頻繁に会って望ましい答えができれば、
その人との恋が成就するエンドに突入するわけです。

ところがですね、この仕組みは一、二作品プレイしてみるとすぐに気づくわけで、
となると進行が同じ形式の作品は、いくら時代や世界などの設定が違っても、
全部同じに見えてしまうわけですよ。
(ここで即座に言わなければなりませんが、
これが乙女ゲー固有の問題だと言う気は全くありません。
これと似た問題は他のジャンルのゲームにもあります。
例えば、ドラクエみたいなRPGはざらにありますし、
ロックマンぽいステージ攻略型のACTだってかなりあります。
どのような点で没個性化しやすいかはジャンルによって異なり、
乙女ゲーの場合は上に述べた場合に出やすいというのがここで言いたいことになります。
むしろ、他のジャンルから相対的に見れば乙女ゲーは作品数が少ないので
現状として何らかの問題が顕在化しているわけではないと考えています。)

そんな中で異彩を放っていたのが今回ご紹介の作品です。って前置き長かったね。ごめんね。
でもね、これで今回の感想は終わったも同然なんだ。
だって自分の言いたいことは
「上に述べたようなマンネリに陥りやすい現状から脱却している」
ということに尽きるから。
少しプレイしてみて「これだよ、これ!」って思った時点で他とは違ったよ。本当に。

もう少しだけ詳しく解説しておきます。
バーテンダーを目指す女性主人公がお客との交流を経て成長していく物語です
(バーテンダーとは違う道を目指す方向にも分岐し得ます)。
ゲームの当面の目的はカウンターに立つための試験に合格することです。
お客から頼まれてカクテルを作る場面があり、
その際には軽い記憶テストのようなミニゲームが挟まります。
もちろん乙女ゲーなので男性の登場人物との恋愛要素はありますが、
恋愛対象でない登場人物(お客)もしっかりと練りこまれ、
バーテンダー関連の物語の脇を固めていますので、
プレーヤーの視点が完全に恋愛に移ってしまうようなことはありません。

というわけで、私が今回の物語を一言で表すなら
「女性主人公がバーテンダーを目指す物語」となり、
「バーテンダーを目指す女性主人公の恋物語」とはならないでしょう。
文章力が全ての場面において冴え渡っています。
物語の進め方によっては多少怖くなる場面が用意されていますが、
その描写力には目を見張るものがあります。
が、何と言っても素敵なのが、登場人物の恋を含めた心情変化の描写です。
私が特に気に入ったのはレインボーをかき混ぜるシーンです。

今後自分が乙女ゲーをプレイすることがあるかどうかはわかりませんが、
その良さを理解できずに終わることがなくてよかったと思いました。

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